ヒマラヤ山脈に多く生息するカシミヤヤギは、寒さ厳しい自然環境を生き抜くため、非常に温かく柔らかな毛で覆われています。ここウスタムラ(Oustamura)の気候は、高い湿度が苦手なカシミヤヤギにとって、とても適しているといえます。
ヤギはとても愛嬌があり、可愛らしい生き物です。 ウスタムラで飼われている42頭のヤギには、それぞれの特徴を示したニックネームが付けられ、愛情たっぷりに育てられています。人間が費やすたっぷりの愛情と、ほんの少しの時間・関心に、ヤギたちはその100倍の悦びを私たちに与えてくれるのです。
一般的にカシミヤ・ヤギは母性の強い動物と言われています。ウスタムラでは、子ヤギが栄養たっぷりのミルクをおなかいっぱい飲めるよう、ヤギのチーズは製造していません。
カシミヤヤギを覆う毛は、厳しい寒さに適応した二重構造となっています。外側のものは剛毛(刺毛)と呼ばれ硬く太いもの。内側は柔毛(産毛)と呼ばれ、繊度が細く柔軟で、保温性や吸湿性に富んだもの。カシミヤ毛は、その内側の柔らかな毛のこと。ヤギの毛が生え変わる頃、ウスタムラでは自作の梳き櫛で丁寧に毛を梳き、僅かですが最高の天然繊維と評されるカシミヤ毛を採取します。
子ヤギのお気に入り : ヤギ小屋への体当たり遊び。できるだけ大きな音を出して、お母さんヤギを驚かせようとしています。見ていてとても面白いです。
大人のヤギのお気に入り : 大麦の餌。毎晩の餌の時間は大騒ぎ。みんな食いしん坊なのです。